4月に入り最初の一週間は練習や息抜きの散歩などでのんびり過ごしました。
暖かい日中に桜を楽しむことは春の楽しみ。皆さんもお気に入りの桜スポットがおありでしょう。私は人混みが苦手で一人ゆっくりと穴場を見つけたい派。
今年は神奈川県の寺を巡りました。
4月8日。花まつり。お釈迦さまの誕生日。
晴天に恵まれた。神奈川県の田舎のお寺巡りだ。久しぶりに満喫しました。
まずは平塚市。偶然通りかかって参拝した「金目山光明寺」。金目川のほとりにある坂東三十三観音の7番。創立は大宝二年。1300年の歴史がある。聖観音さんと、歓喜天。これは珍しい。そして釈迦三尊の文殊普賢菩薩。自分の守り神は文殊菩薩様。
とてものどかで良いお寺だった。
そして「土屋銭洗い弁財天 妙圓寺」天台宗のお寺。宇賀神様が入り口にいらっしゃる岩屋霊穴、そして少し高いところに祀られる八臂宇賀辯財天様。こけたら怖いのでお参りできずに残念だったけど、本堂の美しい御本尊阿弥陀如来様をはじめとする錚々たる仏様が勢揃いで圧巻でした。そして誕生仏に甘茶をかけてお祝いです。
そして、鶴巻温泉を通り、伊勢原市へ。毎年のように初詣に行く「日向薬師 宝城坊」へ。いつものように静かに時間がゆったりと流れる薬師堂。十二神将を従え、優しく迎える薬師如来様。ほとんど人影もなく、ゆっくりと参拝。
オンコロコロセンダリマトウギソワカ
やはり最高のお寺だ。
そして締めは秘湯七沢温泉!!
とても寂れて休業中の温泉宿もあったが、初めての「福松」で檜の露天風呂貸切状態。 これまた最高の湯
神奈川の田舎旅、初めての発見だらけで嬉しく癒されて帰路に。とても良い1日を過ごしました。
4月10、11日は『After Bill Evans』。丸の内Cotton Clubでの二日間の公演。
亡くなってから45年。いまだに影響あるピアニストであり、人気も衰えない伝説の音楽家 Bill Evans 。
彼の音楽を3世代のピアニストが自分のフィルターを通してどのように生きていて語り継がれていくのか。ベーシスト須川崇志プロデュースの下、佐藤浩一、梅井美咲、石井彰という3人のピアニスト、そしてドラマー中村海斗が集った。
それぞれのオリジナル曲とEvans ナンバー、ソロあり、トリオあり、アコースティックピアノとフェンダーローズの2ピアノ、さらにはRolandキーボードを交えて全員での演奏、3キーボードでのアンコールととても変化に富んだステージでした。
気がつけば自分が最長老で若い人たちばかりに囲まれて演奏するのは初めてだったかも!!ものすごく刺激とインスピレーションをもらって忘れられない2日間でした。
随分前に日野皓正バンドのライブを聴きに来て、飛び入りしたので初対面では無いですと言われた梅井美咲さん。オリジナリティあふれるスタイルと驚異的なテクニック。音楽の精霊が乗り移ったような、それでいて軽やかで華やかな演奏は素晴らしいの一言でした。
独自の静謐さと気品と美音を持つ佐藤浩一。Bill Evansから一番遠いと謙遜されていましたが。。。抑制された表現の中に時折煌めくように現れる色気のようなオーラには魅了されました。
ここ2年間、個人的にBill Evansに向き合い、一人で演奏することは多くなりましたが、トリオやアンサンブルでここまでガッツリ向き合って演奏するのは初めて。そういった意味でも感慨深かった。
Evansががよく使う手法を用いてB b→Eと転調を繰り返すアレンジの”Stella by Starlight”。長いこと演奏しているオリジナル”For Bill”。トリオで演奏するのが初めてだった”One for Helen”。Bill Evansの名演の代名詞のようなバラード”My Foolish Heart”。この4曲を須川崇志と中村海斗とのトリオで演奏できたのは楽しかった。須川君とは日野皓正バンドでの共演、自分の「Chamber Music Trio」などで共演歴は長いが、海斗君はまだ小学生の頃から石若駿に憧れ、よく「Boys」のライブを食い入るように見ていた印象からガラッと変貌し、逞しくクレバーな音楽家に。
そしてステージのラストは、Billが生涯引き続け孤高の演奏が多く残る”Nardis”。須川崇志の力強いフリーソロから始まり、まずは私と須川、海斗のトリオ。そしてドラムのフリーソロの後、3人のピアニストの絡みから全員の即興に傾れ込んでいくのはスリリングでした。Nardis、Bill Evansへの想いをそれぞれが胸に秘め、現代を生きる者として凛とした決意を表現できたように思います。
アンコールの”Children’s Play Song”は3人のピアニストだけで奏される。可愛らしいメロディを1コーラスずつ転調しながら4コーラスやろう、3コーラス目は何のKeyでもいい、ポリトナリティ(複調)でやろうとだけ決めてぶっつけ本番で臨んだ。二日間とも3人が違うKeyを選んだので結構なカオスになって新しい世界がひらけたのは興味深い結果でした。ファンタジーさを失わずに素敵な世界だった。
全員をまとめ上げ、素敵なショーに仕上げ、ベーシストとしてグイグイ引っ張ってくれた須川崇志さんに感謝と敬意を。そして企画してくださいましたCotton Clubさん、ありがとうございました。聞き届けてくださったたくさんのお客様に感謝です。


