彰の気まぐれ日記:Akira Note

文章を書くこと。

フロー型とストック型。
昨今のSNSの普及と広がり方は多種多様になり、最先端を追い求めていくのには限界を感じるのは私だけではないでしょう。
Facebookは一番長くやっていますし、写真がメインになる感じのInstagramは気軽に続けられる感じ。ストーリーズという1日だけで消えてしまう機能も、なかなか馴染めなかった。いわゆるフロー型という一瞬で流れていってしまうという事に、手軽さを感じることも無きにしも非ずだが。
何か告知をしたい時にたくさんの人に見てもらえる可能性はSNSはあると思うのだが、文字通り流されてしまうというか、大きな流れの中で注目してもらえる可能性はあるのだろうか?ということはいつも考えてしまうのだ。実際、自分もSNSを何気なく見ているし、人がやっていることにそこまで興味深く見入ってしまう事は稀だ。

文章をじっくり書いて、ストックしていくこのBlogや、音楽を動画で記録するyoutubeが自分のスタンスには合うのだなあと感じています。
このBlogもリニューアルしてから、たくさん使うようになり、比重をかけて行こうと思っている今日この頃です。SNSとダブることもありますが、Blogではより詳細に量も多く書けるので重宝しています。手軽さより質の向上。これが情報過多の世界で必要な事だと思います。

以前より自宅で作業することが多くなり、時間に追われることが少なくなったのは、じっくりと物事に取り組めることが多くなったということ。
そして、サイトへの寄稿の依頼も案外あるのです。

JazzTokyoというサイトは、かなりマニアックなJazzサイトであり、幅広い情報を網羅しています。

https://jazztokyo.org/https://jazztokyo.org/

最新号では「ジャズ事始め」という特集に私のインタビューが掲載されました。
どうやってジャズに出会ったのかという若かりし日の事を聞かれ長々と喋りましたが、ちょうど良い長さに編集されたなと。
山下洋輔さんの事について、僕が言及することも接点も無いと思われるかもしれませんが、意外や意外、最初のジャズ体験は山下洋輔さんにあったのです。奇しくもその後すぐに山下さんが今年いっぱいで演奏活動を休止されるという事を知り、複雑な気持ちです。
これまでの日本のフリージャズ、それだけではなく文筆家、文化人として金字塔を打ち立ててきた山下洋輔さん。どうかお身体を大切に大切に弾くこと以外でもジャズ界に寄与されることを願って止みません。

JazzTokyoでの執筆をどうぞご覧くださいませ。

https://jazztokyo.org/category/features/my-ecm-pick
『ECM:私の1枚』

『R.I.P.ゲイリー・ピーコック』

『R.I.P.パレ・ダニエルソン』

『R.I.P.カーラ・ブレイ』

『仲田哲也・奈緒子夫妻に訊く(後半):石井彰氏からのメッセージ+
パーキンソン応援ライブ(Vol.7)~’Ten-On’からの発信』


これからも寄稿は続き、故Jack DeJohnetteに捧げる追悼文も書かせて頂きました。これは次号に掲載されるかと思います。
心から尊敬するミュージシャンの追悼文は書きたくない😢が本音です。しかし、このように自分の尊敬の念を書き記す場を与えてくださるのはとても光栄なことだと
思っています。

LANDSCAPE~音の風景~

『LANDSCAPE』というアルバム。ベーシスト山田良夫と私、石井彰とによるデュオ・アルバムとして2025年8月にリリースしました。30年ぶりの再会を果たした二人が、互いのオリジナル曲を持ち寄り制作しました。ゲストとして芳垣安洋(Dr)、原れいこ(Vo)、石井智大(Vn)が参加。石井彰撮影による20ページの未発表写真集が付属しています。

このアルバムリリースを記念しまして、東京ではこの日一度きりのライブを行います。ぜひお越しくださいませ。

11月15日(土) 18:00 start

会場:MK STUDIO TOKYO

新宿区下落合1-6-8 ストークマンション1F

出演:『Silent Color』〜LANDSCAPE発売記念ライブ〜

   山田良夫(b)

   石井彰(p)

   芳垣安洋(ds)

料金:¥4,000(税込・1drink付き)

お問合せ お申し込み:a.fenice141@gmail.com



このお二人とアルバムを制作できたことはとても感慨深いものがあります。
まだ20代の血気盛んな頃、大阪で切磋琢磨し合った先輩方。
山田良夫さんは、ラテンベーシストに深くのめり込み、キューバやスペインで活躍された経験もあり、今は体調のこともあってライブ活動は抑えめに、鍼灸師のお仕事もされています。昔から”ECM”サウンドが好きなこともあり、気の合う仲間でした。

芳垣安洋さんは、ジャズにとどまらず、ラテン、ポップス、フリーミュージックにも精通され、大阪時代から独自の路線を爆進するリーダーでありました。
近年、またご一緒するようになり、ダブルバイオリンのバンド「12本の弦と5人の男」、そしてピアノトリオ「Tales of Another」をご一緒するようになり、継続中であります。

この11月15日のライブには、ヴォーカルの原れいこさんも参加するかもしれません。
そして、年内には12月に大阪「TEN-ON」で、もう1本ライブがあります。

12月18日(木) 19:00 start

会場:TEN-ON
   https://ten-on.music.coocan.jp/https://ten-on.music.coocan.jp/

大阪市旭区高殿7-15-5

出演:『Silent Color』〜LANDSCAPE発売記念ライブ〜

   山田良夫(b)

   石井彰(p)

   芳垣安洋(ds)

料金:ご予約¥3,500 当日¥4,000
お問合せ:06-4254-0172
     rxu00261@nifty.com

最近は。

今月に入ってから、少しスケジュールのタイトさに追われる事なく、一日をゆったり過ごし、体調を整えつつ数少ないライブに一つ一つじっくり取り組むことができるようになってきました。
寒さも本格的になってきましたから更に自愛して行かねばです。今月は持病の難病SBMAの検診、脳もみの身体メンテナンスをしっかりやろう!!

ついこの前、古くからの友人のサックス奏者 多田 誠司さんのライブを聴きに行ってきました。本八幡Cool Jojoでの小林洋子さん(p)率いるTEAM TUCKSというバンド。
メンバーは小林洋子(p)多田誠司(as,fl)加藤真一(b)吉岡大輔(ds)。小林さんの壮大なるオリジナル曲を演奏するバンド。

多田誠司さんは、下咽頭癌のステージ4であることを公表し、11月いっぱいで演奏活動に一区切り付け、来月は手術に臨み、まずは治療に専念されるとのこと。化学療法で癌を抑え、演奏活動を続けるという選択肢もある中、手術による根治を目指し、声とサックスの演奏を断腸の思いで諦めることを選んだ。もう一度彼のサックスの演奏を生で聞かねばと思いライブに足を運んだ。

思えば彼とは40年近く前からの付き合いではなかろうか。
多田さんが地元高松でサックス奏者を目指し、会社勤めを辞め、1988年上京してプロを目指します!という壮行ライブに参加したのだった。僕はその頃大阪で活動していたので大阪から参加した。その時が初共演だ。
その後、程なくして自分も上京してまた会うことになる。

そして、1999年、日野皓正バンドに参加されたことで、また濃い10年間を共に送ることになった。また「the MOST」というバンドにも参加し、色々と付き合いの深い人。

日野皓正バンドでカンボジアに行った時のショット。

2007年「the MOST」

日野皓正クインテット。和丸(ds)が加入したての頃。2008年頃。

一番直近で演奏したのはこの時かな。2023年富山にて。



この歳になってくると、どこかしら身体に不調が出てくるのは当たり前か。人間だもの。生きている証拠。避けられないこと。今度はそういう自分とどう向き合って生きていくかが大切なこと。
多田さんは生きて演奏以外の事をして生きてゆく事を選んだ。心から応援していと思います。彼はポジティブでエネルギッシュだ。必ずや病気を克服し、新しい生き方でまた人生を突き進むに違いない。
11月6日の彼の演奏は、その強い決意を聞いたのだった。

十一月。冬来たりなば。

今年もあと残すところ2ヶ月になりました。毎年毎年思いますが、時の過ぎゆくのは早い。永遠に続いている時の中で、今ここを生きている実感。
生かされているありがたさよ!

今月後半のライブの情報を少し詳しくご紹介したいと思っております。

11月21日(金) 新宿「Pit Inn」
Produced by 日野皓正 2Days『寂光』
day2 石井彰(p) 金澤英明(b) Duo
http://pit-inn.com/artist_live_info/251121hino/

“本人不在であるが、ピットインがこの2日間を日野に委ねてくれた。
day1は、近年の日野の活動でプライオリティーの高い「トランペット四重奏」。各世代を代表し、日野が信頼し親交の深いラッパ吹きが集結。また日野皓正クインテットのピアニスト高橋佑成がサポートとして参加。
day2は、長年、日野と活動をともにしてきた金澤英明と石井彰のDUO。日野をはじめ多くの人が熱望していたDUOがピットインに帰って来る。”

実はこの2days日野皓正さんが出演予定でありました。21日は、日野皓正(tp)石井彰(p) Duoの予定でしたが、日野さんの健康具合から年内の来日公演は全てキャンセルとなりました。とは言え、ここ最近、電話で話す限りとても元気そうないつもと変わらない力強い声でした。早い復帰を待ち望んでいます!!
この日は、ライブを日野皓正プロデュースという形でやるという方向で決定され、ソロか、DuoなりTrioなり好きなように選んで欲しいとのことでした。
私としては、そうであるならばまずは「Boys Trio」金澤英明(b)石若駿(ds)が妥当であろうとオファーしましたが、石若駿が多忙のため不参加。Duoでの出演となりました。
約3年前から金澤さんとは色々あって縁が薄くなっておりました。詳しくは書けませんが、彼が札幌に移住するタイミングも私は何もできないでおりました。
ここ数ヶ月で、なんとなく金澤さんとの新たな出会いがあるのではと直感的に感じておりましたが、それが本当なら無理に事を起こそうとせずとも何かが自然に起こる。そういう直感が当たり、このような経緯でDuoが実現します。
以前は「譚歌Duo」と名乗り、アルバムも2枚リリースしてきたわけですがが、事実上それは消滅。今回は気持ちを新たに演奏いたします。そして、これは日野皓正プロデュースであり、そこに大いなる意味を感じながらの公演になると思います。

この写真は「譚歌」レコーディングの時のショットです。二人の表情はもちろん
“演技”です。。。

11月21日はどんな音楽になるのかまだ誰にもわかりません。乞うご期待!!


11月27日(木)
倉敷「アヴェニュウ」
19:30 open 20:00 start
¥4,000 (要1ドリンクオーダー)
岡山県倉敷市本町11-30
Tel:086-424-8043
https://sound.jp/avenue/

11月28日(金)
広島「Lush Life」
19:00 open 19:30 start
ご予約¥4,000 / 当日¥4,500 (要1ドリンクオーダー)
広島市中区薬研堀10-9 薬研堀ビル2 4F
Tel: 082-241-7740
Email:lushlife_music@yahoo.co.jp
http://www.lushlife-jazz.info/

11月30日(日)
熊本玉名「玉名ビジネスホテル鈴鹿」
13:30 open 14:00 start
¥4,000 (1ドリンク付)
熊本県玉名市中1743-3
お問合せ:0968-72-3248

12月1日(月)
福岡博多「New Combo」
19:00 open 19:30 start
ご予約¥4,000 / 当日¥4,500 (要1ドリンク1フードオーダー)
福岡市中央区渡辺通5丁目1−22
Tel:092-712-7809
combo@f2.dion.ne.jp
https://newcombo.sakura.ne.jp/



追悼:Jack DeJohnette

10月26日。ジャズ界の巨星ドラマーのJack DeJohnetteが亡くなった。数日前にInstagramに元気そうに自宅でくつろぐ姿が上げられていたばかりだというのに。。
うっ血性心不全ということで突然の事だったのだろう。享年83歳。
ご冥福をお祈りします。

尊敬し、大好きなドラマーでした。Jack DeJohnette氏のフリークで演奏しているものを全てチェックするというマニアではないのに。
自分が愛聴したアルバムに彼の名前がかなりの確率で入っていたというのが本当のところ。一番聴いた量が多いドラマーであったことは確実だ。だからJack DeJohnetteのドラミング、音楽を構築していく様が自分の中でスタンダード化されているのだなあと
改めて実感しているのだ。

彼が参加しているアルバムは膨大すぎるし共演者も多岐に渡りすぎて全貌は掴めずにいる。ここに完全ではないがディスコグラフィーがあるので、記録の為に載せておきたい。

https://www.discogs.com/ja/artist/238626-Jack-DeJohnette?srsltid=AfmBOorQQpqrt40SYbo-gphhLBT34C_fO8NZ9ArYGoVb5VFha6ZzAl3Q



ジャズに出会って深くのめり込む過程で早くJack DeJohnetteに出会った。
一番最初はBill Evansのアルバム『At The Montreux Jazz Festival』を聴いた時だろう。最初はその凄さは未熟な私には理解できず、単にBill Evansを聴き漁っていた中の1枚に過ぎなかったと思う。

Bill Evans~Eddie Gomez~Jack DeJohnetteという奇跡の面子は数ヶ月しかなくとても貴重だし音楽的に突出していたと気付くのに時間がかかった。

1983年。私が19歳の頃、「Live Under The Sky」というとてつもなく大きなジャズフェスティバルが日本であった。大阪公演はたしかフェスティバルホールで行われた。
Sonny Rollins Special QuartetのメンバーはPat Metheny(gt)
Alphonso Johnson(b)Jack DeJohnette(ds)という今見てもびっくりするようなメンバーだった。そこで繰り広げられたパワフルで華やかなドラミングにドキドキした。凄いバンドだった!!

程なくして運命的なアルバムと出会うことになる。
Keith Jarrett 『Standards vol.1』そしてvol.2そしてもう一つ『Changes』だ。同じ日に3枚ものアルバムを録音し、時間差でリリースされノックアウトされ続けた。
Keith Jarrett~Gary Peacock~Jack DeJohnetteの3人がマジックかの様に紡ぎ出す音楽は新たな目標、憧れの音楽家としての在り方となった。


そして1985年に待望の初来日公演。大阪厚生年金大ホールで生のStandars Trioの演奏に触れたのだった。細かいところまでは覚えていないが、”唖然と”見守るしかできなかった。楽しむというより崇高なものに出会し、平伏すしかなかったというのが正直な感想。
この初来日の東京公演の映像がVideo Artsからリリースされ、自分にとってのバイブルとなったのだ。


こうしてトリオとして3人のミラクルな対話、極めて冒険的かつ繊細な音楽を作るのに必要なことを全てここから学んだと言っても過言ではない。とても個人的な事だが、それくらい今現在でもそう思っている。
このKeith Jarrett Trioの来日公演は、1985年か2013年まで計11回あり、数えてみたところ21回コンサートに行っていた。
Jack Dejohnetteの演奏に生で触れたのはこれが大部分を占める。

そして最も印象に残ってる出来事は、1991年か1992年頃、私が大阪から上京したばかりの頃、原宿に「Keystone Corner」というジャズクラブがあり、Jack DeJohnette Special Editionの公演があり、最終日の2ndステージに行った時のこと。
運良く、ステージの右寄りにドラムセットがあり、最前列のドラムセットの真ん前に座ることが出来た。
Special Editionといえば1980年頃から活動していた彼のリーダーバンドだ。
初期メンバーは、David Murray(ts)Arthur Blythe(as)Peter Warren(b)。オリジナルは革新的でフリーなサウンドだ。Jack DeJohnetteの思い描く音楽が全て詰まっていると言っても過言ではない。
原宿「Keystone Corner」に出演したのは、「Earthwalk」というアルバムがリリーされての来日だったので、Greg Osby(as)Gary Thomas(ts,fl)Michael Cain(p)
Lonnie Plaxico(b)という若手中心のメンバーだった。

ある意味キャッチーで明るくパワフルな音楽だ。喜びが体全体から発せられ「Great Bnad!!」と何度も雄叫びを上げながら全開でドラムを叩きまくる。その左手を見ると
手のひらを負傷してしまったのか、血で真っ赤に染まっている。スティックまでが真っ赤に。その熱演ぶりをこの距離で見ることが出来たのは宝物のような経験だった。
その時の心に残った事は、ここまでパワー全開で叩いても他の楽器の音が全てクリアに聞こえて来ることだった。バスドラムの真ん前にいてもだ。音が綺麗なのだ。

Jack DeJohnetteの真髄はここなのだ。野生の荒々しさ、激しいパワー、インテリジェンス溢れる繊細さ、全てが混在し、全てが飛び抜けているレベル。
そして、自らがピアニストでもあるということ。音楽全体を俯瞰してコントールしながらも聴き手を惹きつけるオーラを放ち続ける。
そして疾走感。どこまでもエレガントである。美しい世界。

様々な参加作品を聴いた。最初に書いたように、印象に残る大好きなアルバムの数々のJack DeJohnette率は5割以上だろう。
・Charles Lloyd「Forest Flower」「Dream Weaver」
・Miles Davis「Bitches Brew」「Live Evil」
・Ornette Coleman「Song X」
・Pat Metheny「80/81」
・Kenny Wheeler「Gnu High」
・Miroslav Vitouš「Infinite Search」
・Lyle Mays「Fictionary 」
・Eliane Elias「Eliane Elias Plays Jobim」
・Gary Peacock「Tales of Another」
etc.

そして忘れちゃいけない、日野皓正さんとのコラボ。
「Transfusion」というアルバムで、Roland Hanna(p)Ron Catter(b)Jack DeJohnette(ds)という唯一無二のメンバーをチョイスした日野さんの采配。
この時、Roland HannaさんとJack DeJohnetteさんは初共演だったらしい。
いたく感激し、日野さんに感謝していたらしい。
このバンドで渋谷のオーチャードホールでライブレコーディングが行われ、
「D-N-A Live in Tokyo」として発表されたが、もちろんコンサートに足を運んだ。
カルテットの演奏はもちろんだが、突発的に起こった日野さんとJackのデュオでの「Up Jumped Spring」の凄まじいインタープレイは記憶に新しい。

とりとめも無くJack DeJohnetteさんへの想いを書いてきたが、いまだに彼のマジカルなプレイとして印象に残っているのが。。。
・Keith Jarrett Standards vol.1「All The Things You Are」
・同じくvol.2における「If I Should Loose You」
でのプレイ。


この2曲でのスイング感、スピード感は数値的な速度は超越した域に達していて、時空を超えたプレイだと思う。All The Things You Areは何度もライブで再現されたが、このスピード感がないのだ。私なりの見解として、Keith Jarrettの1983年当時はオリジナルでフリーな展開の演奏や、ソロでのインプロヴィゼーションを行っていた時期で、突如としてジャズスタンダードばかりを演奏するという企画にジャズ界が驚いたのだ。Keithがジャズの原点回帰!?スタンダードを!?という期待以上のものが現れてきたのだ。Keithのプレイは自由そのものでビバップのイディオム、すなわちジャズ語とは何か違う独自の語り口、歌をスタンダードのフォーム上で行うという風に捉えられる。4ビートに乗せてスイングするというのとは違う次元での演奏だ。3人の新鮮なる対話が影響して、またとない特別なグルーヴ感が出たのだろう。このStandards Trioは結局35年間にも及ぶ活動を行ったのだが、やはり
マンネリ感が出てきたのは否めない。そして、私が言うのは僭越過ぎるにも程があるのだが、KeithはJazz pianistになってきてとても高度なJazz Trioになったのだと思っている。時が経てば変化があるのは世の常であり、Standards Trioも例外では無かった。いや、初期が特別過ぎたのだ。
この2曲の特別すぎる3人の一体感、スピード感はいまだに謎であるし、ドキドキする。

そして、
Keith Jarrett「Standards Live」における「Too Young To Go Steady」という曲だ。これは以前にJazzTokyoというサイトで書いたことなのだが、引用したいと思う。

“キースはバラードのつもりで弾き始めるが、ジャックは最初からスティックでシンバルを鐘の音のように叩く。いつの間にやら喜びのダンスの Groove に、そしてレゲエのフィルから4拍目にクラッシュシンバルのアクセント多用で狂乱のフェスティバルにごく自然に移行して行く。そのままドラムソロになるも、太鼓の祭の儀式は続く。ブリッジからキース、ゲイリーがその流れの中で合流するが、9分10秒辺りでジャックがふと手網を緩めると祭から我に返る三人。そして、最後の8小節のメロディーでこれまでの出来事をしみじみと振り返るバラードになり、安らぎのエンディングを迎えた。これが僕が好きなStandards Trioの演奏の中で1、2を争う。”

このちょっとマニアックな聴き方だが、ミュージシャンとして聴いた場合のこのJack DeJphnetteのプレイは尋常ではない。Keith Jarrett本人も”持っていかれちゃったなあ”と喜んでいたに違いないと確信している。本当に素敵な演奏だ。

このように、Jack DeJonetteのプレイを愛するミュージシャンが沢山いた。だから
こんなにもリスナーとしては彼のプレイを聴き、素晴らしい世界に誘われたのだなあ。

今、もうJack DeJohnetteさんの演奏が聴けなくなって寂しく、悲しいが、少なくとも私は彼のドラミング、世界観から大きな大きな物を頂いたと思っている。
どうもありがとうございました。そしてどうぞ安らかに。

November is coming

そろそろ十一月。霜月〜霜がおり、冬への移り変わりが色濃くなる頃ですね。
日本の四季が、少し変化してきています。夏と冬が長くなりつつあり、春と秋が
少ししか感じられないような。だからこそ秋の恵を精一杯感じたい今日この頃です。

秋になると聴きたくなる曲に、武満徹作曲『November Steps』があります。
ニューヨーク・フィルハーモニック125周年記念委嘱作品として1967年に作曲されました。鶴田錦史の琵琶、横山勝也の尺八とオーケストラによって奏でられる音楽は、
琵琶と尺八による日本の侘び寂びの極地であるかのような世界観と西洋の現代音楽の
緊張感と幽玄の協和とせめぎ合いの美。

昨年の十一月に私は一つのセレナーデを作曲しました。セレナーデとは「小夜曲」と
訳され、穏やかなる愛の歌です。『November Serenade』と題し、ベーシスト山田良夫氏とのアルバム『LANDSCAPE』に収録しました。

こちらの『LANDSCAPE』は、私、石井彰とベーシスト山田良夫によるデュオ・アルバムとして2025年8月にリリース。30年ぶりの再会を果たした二人が、互いのオリジナル曲を持ち寄り制作しました。ゲストとして芳垣安洋(Dr)、原れいこ(Vo)、石井智大(Vn)が参加。石井彰撮影による20ページの未発表写真集が付属しています。
メンバーそれぞれのライブ会場でご購入いただけますが、通販ご希望の方は、

a.fenice141@gmail.com

までご連絡くださいませ。

収録曲

  1. Inflection
  2. Maurts
  3. Dying Moonlight
  4. November Serenade
  5. Cave
  6. When Colors Come Alive
  7. AKI
  8. Childhood

アーティスト

山田 良夫 / Yoshio Yamada (Bass)
石井 彰 / Akira Ishii (Piano)
芳垣 安洋 / Yasuhiro Yoshigaki (Drums on 01, 03, 05, 07)
原 れいこ / Reiko Hara (Lyrics, Vocal on 05)
石井 智大 / Tomohiro Ishii (Violin on 03)

アルバム情報

タイトル: LANDSCAPE
CDナンバー:YYAI-001
価格: ¥3,000 (税込)

スタッフ

Mixing: 石井 智大 / Tomohiro Ishii

このアルバムの発売記念ライブが来月11月15日(土)に行われます。

11月15日(土) 18:00 start
会場:MK STUDIO TOKYO
新宿区下落合1-6-8 ストークマンション1F
出演:『Silent Color』
   山田良夫(b)
   石井彰(p)
   芳垣安洋(ds)
料金:¥4,000(税込・1drink付き)
お問合せ お申し込み:a.fenice141@gmail.com

そして、和楽器と洋楽器によるオリジナルサウンドを目指すユニット『Three Wisdoms』のライブがあります。〜和楽器と洋楽器のコラボ〜という出発点から、この3人だからこその音楽への変遷はチャレンジの連続でした。箏曲、ジャズ、インプロヴィゼーション、そして小林真由子と定村史朗、石井彰のエッセンスが醸され一滴づつ大切に汲み取られた大吟醸の如く奏でる音を楽しんで頂きたいです。

2020年の初共演から5年経ちました。Youtube「譚歌チャンネル」にゲスト出演もいただきました。その方とは、ギタリストの藤本一馬さん。
彼の独自の音楽性、オリジナリティ溢れる活動はご承知の事と思います。
藤本さんの音楽がぴったりの空間『工房花屋』での共演が実現します。
乞うご期待!!

11月前半はこのようなラインナップです。ぜひ聴きにいらしてくださいね。
11月後半の事は次回のブログで書きたいと思います。

朗報も嬉しい秋。

今年のノーベル生理学・医学賞は日本の大阪大学の坂口志文さんが受賞された。
先生の研究テーマは、免疫の自己制御です。
とくに彼が発見した 「制御性T細胞(Treg細胞)」 が中心的な成果です。

この細胞は、免疫反応が過剰になって自分の体を攻撃しないように「ブレーキ」をかける役割を持っています。
つまり、自己免疫疾患やアレルギー、がん免疫などに深く関わる、免疫バランスを保つ鍵となる細胞を発見したのです。
坂口志文先生の「制御性T細胞(Treg細胞)」の研究は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)パーキンソン病といった神経変性疾患にも関係がある可能性があります。

実は私の身内でALSで亡くなった人が2人いるのです。家族の悲しみや不安を目の当たりにしているので、こういうニュースは本当に嬉しく希望の光が見えるのです。
私の叔父、叔母はもう戻ってきませんが、同じ病気で苦しむ方々にとって朗報である事は間違いありません。知り合いでパーキンソン病と戦っている方もおられます。
私の病気~球脊髄性筋萎縮症(SBMA)~のような神経疾患にも治療法の前進にも可能性が
ありそうです。

そしてさらに今日のニュースで奈良県立医科大学 未来基礎医学
森英一朗准教授が「ALSのような病気がどのように起こっているのかということを、このジンクフィンガードメインの新規発見によって理解が深まりましたという成果になりました」という研究発表をしたという事です。
同じようなニュースに見えて実は違った角度からの病気へのアプローチらしく、

Treg療法:免疫系を“調整/抑制”して神経炎症を軽くする。全身あるいは局所の免疫反応を緩和し、炎症由来の二次的ダメージを減らすことが目的。坂口先生の研究に基づく応用はこのカテゴリに入ります。

ZnF系:細胞内でのタンパク質相互作用や遺伝子/RNAそのものを直接ターゲットにして、「病原性タンパク質の凝集を防ぐ」「有害なRNAを切る・発現を抑える」など、病因により近い分子レベルの介入を目指す。

つまり、Treg=免疫面からの“二次的な”ダメージ抑制、ZnF=分子/遺伝子レベルで“根本的”なドライバーに働きかける、という違いがあるそうです。

医学の研究は幅広く行われ、一人でも多くの方が救われるように日夜研究されている先生方には本当に感謝しかありません。有り難うございます。


話は少し飛びますが、今、女優の米倉涼子さんの違法薬物疑惑が世間を騒がせています。
私は米倉涼子さんが好きな女優さんなのですが、「ドクターX」のファンだったこともありますが、私が昨年「急性硬膜外血腫及び慢性硬膜下血腫」で入院していた時に、「低髄圧症候群」も併発し、治療しました。この時、米倉涼子さんがこの病気で苦しんでいたことも知り、より身近に彼女の動向をチェックするようになりました。
この辛さをわかる者として応援しているのです。この疑いが間違いであることを信じて彼女の復帰を待っています。ファンの一人として。


人間誰しも歳を重ねるごとに、どこかしら身体に不具合が出て来るもの。
健康を維持するために色々努力するわけですが、それでも突然襲ってくる身体の不調。
それに耳を傾け、最善の措置を取り、受け入れ共存して自然に生きていく事しかできないのだなあとしみじみ思う今日この頃です。


今月は残すとこと10日ほど。今週はソロピアノライブがあります。

10月24日(金)
『石井彰 Solo Piano Live!』

中野Sweet Rainでのソロは初めて。。かな!?長いことお世話になっているSweet Rain、コロナ禍ではyoutube”譚歌チャンネル”をずっとここで収録させて頂いていました。猫好き一家で、そんなところも気が合うところです。
静かに一人でピアノに向き合います。

中野 Sweet Rain
19:00 open 19:30 start ¥3,300
中野区中野5-46-5 岡田ビルB1
03-6454-0817
jazzsweetrain@cap.ocn.ne.jp

十月〜神無月〜

ようやく長すぎる夏が終わり秋を感じるようになりました。初秋の九月はどこへ
行ってしまったんだ。。。少し損をしたような気分は皆さん感じるところですよね。
先月は珍しくツアーが多く、身体を酷使して疲労が半端ないことになってしまいましたが、今月は秋を感じながらゆったりと行きたいと思います。

先月末に『石井家Duo』の新作『Flying』をリリースしました。Fenice Recordingsとしては3作目になります。
今作はなんと言ってもVocalistが参加している事が注目して頂きたいところ!
玉置玲奈さんが我々の自作の曲を透き通るような歌声で歌ってくださいました。

『洗足学園音楽大学を主席で卒業。学生時代より表現力豊かな歌声で注目を集め、声優・小川輝晃から「嫉妬して泣いたほどの力がある」と評される。 戦隊シリーズ「忍者戦隊カクレンジャー」25周年企画CD『ボクのデンチ』や、歌手・堀江美都子のレコーディングにバックコーラスとして参加するなど、多方面で活動を展開。 現在はジャズヴァイオリニスト・石井智大とアコースティックユニット「letter」を結成し、クラシックの繊細さ・ジャズの自由さ・ポップスの温かさを融合した音楽で「心に手紙を届ける」ことをテーマに活動している。 音楽活動のほか、美容分野ではフェイシャル専門エステサロンを2店舗運営し、天然石ジュエリーブランド「TAMARIE」を主宰。ジャンルを超えて一貫する理念は、「大切な人に寄り添い、日常を豊かにする」ことである』
このような方なのです。

石井彰 作詞作曲の「風標」、石井智大 作詞作曲の「花は青、遠くに光」の2曲は、feat.玉置玲奈として演奏しています。

その他のDuoナンバーも全て新録音の新曲です。
是非聴いて頂きたい作品です。どうぞ宜しくお願いします。
ライブ会場にて販売いたしますが、販売サイトも作りますので少しお待ちくださいませ。



今月は7本のライブが偏る事なくスケジューリングされています。気になるライブは是非チェックしてくださいね。

10月4日(土)
『BEYOND TIME』
松下マサナオ(ds) 石井彰(p) Duo

今をときめく素晴らしいドラマー。彼の叩き出すサウンド、ポリリズムとの刺激的快感を感じずにはいられない即興Duo。

下北沢 No Room For Squares
12:30 open 13:00 start ¥3,500
世田谷区北沢2-1-7 ハウジング北沢ビルⅡ 4F



10月12日(日)
『太田剣&石井彰 Duo』

10年の時を超え復活した太田剣とのデュオ。ソプラノ〜アルト、時にはバリトンまで吹きこなし独自の世界観を持つ男。オリジナル曲、ジャズスタンダード、Bill EvansやKeith Jarrettの楽曲も。音楽的趣向が似通っていて曲の持つ深い部分に手が届くように感じるのは嬉しくも重要な事だと。
会場はお馴染みになってまいりました世田谷用賀の異空間”工房花屋”。花と珈琲の香り、静謐でアンティークなる空間で時が過ぎるのを忘れてしまう。。

世田谷用賀 工房花屋
15:00 open 16:00 start ¥4,400
世田谷区上用賀5-8-11
03-3700-0872


10月14日(火)
『小山彰太Trio』
石井彰(p) 瀬尾高志(b)

北海道札幌に居を構える彰太さん。幽玄郷を一緒に組んでいますが、吉野弘志さんとのトリオも、その前身としてありました。今回は吉野さんがスケジュール合わず、同じ故郷札幌のベーシスト瀬尾高志とのトリオで演奏します。実は小樽でやったことがあるこのトリオ、楽しみです。

経堂 マレット
18:30 open 19:00 start
世田谷区経堂2-16-2

10月17日(金)
『情家みえ with 石井彰』

ずいぶんと久しぶりにご一緒させて頂きます情家みえ(vo)さん。少しハスキーでチャーミングな歌声をお持ちで、今や大人気のシンガーです。二人で演奏することが多かったので、とても懐かしい。そして新鮮な気持ちで演奏したいです。

六本木 ALFIE
18:45 open 19:15 start ¥5,500
港区六本木6-2-35 ハマ六本木ビル5F
03-3479-2037


10月19日(日)
『石若 駿 3days 6公演 2025
石若 駿×石井 彰×杉本智和』

今年もやってまいりました。2017年から始まり、9年目です。大感謝極まりないです。中略。
3日目の夜は、日野皓正Quintetでパリ公演や南アフリカ、中国等を共にした、石井さんと杉本さんとのトリオです。思い出が蘇ってしまいます。
9年目もどうぞよろしくお願いいたします!
石若駿

新宿 Pit Inn
19:30 open 20:00 start ¥4,950(前売)¥5,500(当日)
新宿区新宿2-12-4 B1F
03-3354-2024


10月24日(金)
『石井彰 Solo Piano Live!』

中野Sweet Rainでのソロは初めて。。かな!?長いことお世話になっているSweet Rain、コロナ禍ではyoutube”譚歌チャンネル”をずっとここで収録させて頂いていました。猫好き一家で、そんなところも気が合うところです。
静かに一人でピアノに向き合います。

中野 Sweet Rain
19:00 open 19:30 start ¥3,300
中野区中野5-46-5 岡田ビルB1
03-6454-0817
jazzsweetrain@cap.ocn.ne.jp

10月31日(金)
“Nori Shiota Live Vol.33”
塩田哲嗣(b) 石井彰(pf) 西川彩織(ds)

塩田哲嗣(b) 率いるセッションシリーズ。レコーディングエンジニア、レーベル主催と精力的に活動する彼とは実は30年以上前からの仲。”The MOST”というバンドで一緒にやっていたことも。今年からお声がけいただきご一緒するようになりました。
彼と西川彩織さんとは初のトリオです。

六本木 ALFIE
18:45 open 19:15 start ¥5,500
港区六本木6-2-35 ハマ六本木ビル5F
03-3479-2037

石井家Duoツアー2025秋

日に日に秋が感じられるようになった今日この頃。今日の未明は満月の皆既月食。何か宇宙の力を感じる日ですね。ブラッドムーンという赤銅色の満月。自宅からは見えず、youtubeのリアルタイムの中継で見ることができました。

最近は、とあるご縁から私の病気にアプローチしてくださるありがたいお方二人に知り合えたのです。最近、新しいご縁や以前からの大切なご縁が深まることを強く感じるのです。不安感に負けそうになる事は多いのですが、人生諦めずに強く未来を信じてイメージしていくことが大切。かと言って貪欲になりすぎずゆったりしなやかに生きたいと思う今日この頃です。

今月末から毎年恒例になりました九州ツアーに参ります。『石井家Duo』今年は福岡〜熊本〜鹿児島の順に回ります。

石井彰(p) 石井智大(vn) 息子のツアーはとても自然体で行えるものになるので、心身ともに安心感があります。智大は大阪での『Jazz From Poland in Japan 2025』に日本を代表してゲスト参加を終えたばかり。また新たな刺激的な経験と自信でどんどん大きくなって行くことが父として頼もしい限りです。今回もこのツアーのため録音したアルバムも持って張り切って参りたいと思います。そして鹿児島だけではありますが、素敵なゲスト玉置玲奈(vo)を迎えた新しい音楽がお聴かせできると思います。九州縦断ツアー皆様にお会いできますように。

9月28日(日)

福岡『Bar 柑』
開場 16:00
開演 17:00
チケット ¥4,500
福岡市南区大橋2-17-17
070-6926-8079(とものう)
bar.kan.fukuoka@gmail.com

https://www.facebook.com/bar.kan.fukuokaohashi/?locale=ja_JP

9月29日(月)                         

熊本『Jazz inn おくら』
開場 19:00
開演 20:00
予約前売り ¥3,500 当日 ¥4,000 (要オーダー)
熊本市中央区南坪井町1-12
096-325-9209

                                              

https://jazzinnokura.com

10月1日(水)

鹿児島『リモネアホール』
開場 18:30
開演 19:00
チケット 予約¥4,000 当日¥4,500
鹿児島市松原町11-1 アルファイムビル9F
099-805-1874

When autumn comes

もう気がつけば9月。
気がつけば。。。というのが正直な感覚だ。この記録的な猛暑はさまざまな自然への影響だけでなく、人間だけでなく生き物への影響があります。
自分を過信しないで暑さに対する防衛策をしないといけませんね。あれだけ夏が好きだと公言していた私ですが、もう見栄は張っていません笑
9月でも猛暑は続くようです。気を確かに持ってしなやかに行きたいと思ってします。

”When autumn comes”(秋が来ると)という曲がありますが、秋の楽しみが今月はたくさんあります。


まずはこちら。

『In memorie,in music:Bill Evans~Timeless Echoes』

45年前、1980年9月15日 Bill Evansはこの世を去りました。享年51歳。彼が残した音楽の数々はジャズにとどまらず人類の大切な遺産、宝と言っても過言ではありません。私も10代の終わりに彼の音楽に出会ったことは人生において偶然とは思えない必然性を感じずにはいられません。音楽的な父だと一方的に思っています。
Bill Evans Tribute Solo Concert開催します。

2025年9月15日(月)
『In memorie,in music:Bill Evans~Timeless Echoes』
石井彰 Solo
会場:『工房花屋』東京都世田谷区上用賀5-8-11
開場:15:00
開演:16:00
チケット:¥4,400
お問い合わせ、ご予約:03-3700-0872
https://www.koubou-hanaya.com/
 

『工房花屋』
世田谷用賀にある巨大な空間。花の香、珈琲の香り、アンティークの調度品、YAMAHAのフルコンサートピアノ。時間を忘れてしまうほどの異空間。静かな時を過ごすのにこれほどの空間はないと感じています。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

そして、新しい作品をリリースいたします。

『Landscape』
山田良夫(b)石井彰(p)
ゲスト:芳垣安洋(ds)石井智大(vn,mix)原れいこ(vo)


40年近くの付き合いになるベーシスト山田良夫さん。
一昨年30年ぶりの再会をし、大阪で何度かライブをし、お互いの無事を確かめました。そして今回、アルバムを作ろうということになり昨年からコツコツと作り続けました。お互いのオリジナル曲で構成されています。
大阪時代にはドラマー芳垣安洋さんと山田良夫さんは一緒に活動されていたので、ゲストで数曲参加頂きました。
ボーカルの原れいこさんは山田さんとユニットを組んで活動されています。今回1曲ですが不思議な空気感を持つ声を聴かせてくれました。
石井智大は1曲ソリストとして参加。オクターブバイオリンという特殊な音域のバイオリンです。山田さんのイメージにぴったりの音だったと喜んでいます。彼はこのアルバムのミックス作業を全て引き受けてくれました。
そして今回のアルバムは私の拙作ではありますが写真集付きです。20ページに及ぶ未発表の写真集です。

この新作を携え、ミニツアーを致します。

9月18日(木)
倉敷『Penny Lane』
山田良夫(b)石井彰(p)Duo
19:30 start m.c.¥4,000(1drink付)
倉敷市阿知2-19-29
086-421-3987
https://pennylane-web.com/

9月20日(土)
大阪関目『TEN-ON』
山田良夫(b)石井彰(p)Duo
17:30 opem 18:00 start m.c.¥3,500 当日¥4,000
大阪市旭区高殿7-15-5
06-4254-0172
http://ten-on.music.coocan.jp/index.htm

9月21日(日)
名古屋『Doxy』
山田良夫(b)石井彰(p)原れいこ(vo)
12:30 open 13:00 start m.c.¥3,500 当日¥4,000
名古屋市中区栄4丁目5-22 はとビルB1F
052-242-1227
https://livedoxy.net/index.html



安カ川大樹(b)大坂昌彦(ds)によるピアノトリオユニット『Scene of Jazz』10作目に当たる『Stars』。
9月はミニツアーをします。

9月10日(水)
静岡『Life Time』
『Scene of Jazz』安カ川大樹(b)大坂昌彦(ds)石井彰(p)
19:00 open 19:30 start m.c.¥4,500 当日¥5,000
静岡県静岡市葵区紺屋町 11-1
054-250-0131
https://www.lifetime-shizuoka.com/

9月11日(木)
名古屋『Swing』
『Scene of Jazz』安カ川大樹(b)大坂昌彦(ds)石井彰(p)
19:30 start
名古屋市中区東桜2-18-24
サンマルコビルB1
052-932-1328
https://jazzspotswing.com/