彰の気まぐれ日記:Akira Note

9月のお知らせなどなど。

今日は台風15号の影響で大雨。。。なかなか気持ちのいい散歩をするにちょうど良い天気には程遠いようです。熱中症にはまだまだ気をつけなければなりませんね。

さて9月2日には少しは過ごしやすくなっている事を願ってお知らせいたします。

長年続けてきた『Quadrangle』に変革の兆しが見えてきます。9月2日のPit Innでのライブはギタリストの野津昌太郎氏をゲストに迎え、初めてクインテットで演奏します。

TOPICS

◎店頭予約、電話(03-3354-2024)、またはホームページの各公演日のチケット予約フォームから、予約(開場時優先入場)受付中!
予約の受付は前日までとさせていただきます。

http://pit-inn.com/artist_live_info/260902quadrangle/

9月11日(金) 19:30~
石井彰 Solo Piano 「Tribute to Bill Evans」
会場:三鷹 Natural
料金:¥3630
東京都武蔵野市中町2-5-3 幸楽ビル B1F
TEL:0422-56-8291(18:00以降)

亡くなってから46年。Bill Evansの音楽はいまだに輝きを失うことはなく聴くものを魅了し続ける。ジャズレジェンド達は皆同じように存在し続ける。しかし、自分のピアニストとしての原点に出会ったBill Evansは特別であり、色褪せることはない。むしろ新しい発見に驚く自分がいる。若い頃聴いた印象と今この時に聴くのでは全く違うことに気づく。
自分は自分の人生を歩み色々な経験を積み有意義な62年間を生きてきたわけだ。そういう時を経て、音楽というものは人生そのものなのだとわかるようになってくる。徐々にだ。もはやBill Evansより長生きをしているが、長さではない。深さと強さが音楽にとって大切な要素なのだ。
こういう尺度で音楽を聴くと、聴こえ方がまるで変わってくるのだ。

2年前事故で入院し、人生について深く考える時間がたくさんあった時、これからの人生を悔いなく生きようと思い、いくつか目標を立てた。その一つがBill Evansへの新しいアプローチ。「Bill Evansとの対話」というソロピアノシリーズを計画し色々な角度から掘り下げることは大変意義ある計画だった。
そして「After Bill Evans」という企画に参加できたことは、Bill Evansの音楽が新たな語り口として聴く人たちに新しい刺激となること、Bill Evansを知らない人たちに素晴らしい音楽を共有することができたことが大きな収穫だった。

今回、ソロで久しぶりにBill Evansと向かい合います。命日である9月15日直前です。

9月22日(火・祝)
石井家Duo 石井智大(vn) 石井彰(p)
会場:世田谷用賀「工房花屋」
時間:16:00 open 17:00 start
料金:¥4400(+2order)
世田谷区上用賀5-8-11
Tel:03-3700-0872
Meil:hanaya5811@gmail.com
https://www.koubou-hanaya.com/

久しぶりに石井家Duoでの工房花屋出演です。
石井智大との活動はQuadrangleとともにこのDuoが大きなものになりつつあります。
6月には十勝において「Photo & Music Live 2026」というコンサートに出演しました。
十勝の4人のフォットグラファー達とのミニムービーと自作曲とのコラボ。これは一つの方向性の在り方を実現するまたとない機会になりました。
私は今年4月に発表された「千年の残響」(岩崎量示)の作品に1年半かけて作曲に取り組み、一つの到達点に行きつきました。

https://www.taushubetsu-journal.com/sennen-no-zankyo/

私のピアノによる表現は心情と心象風景と共にあり、色彩と温度感、風景を感じる音楽でありたいと思っています。音楽そのものでそれらを感じてもらえればそれで十分と長年思ってきましたが、素晴らしい実際の風景に音楽が加わりさらに強い印象が感じられるようになるのだということ。それがわかってきたのです。
「Photo & Music Live 2026」でライブでもそういうことが可能であるのだという認識がありました。素晴らしい会場、ムービーを映すシステム、これらがあってのものですが。このような企画ができるようになりたい〜新たな目標ができました。

石井家Duoライブでは、「Photo & Music Live 2026」で演奏した曲、もうすぐ制作に取り掛かる新しい作品からの曲など、新しい世界観を感じられるようなライブになると確信しています。ぜひ聴きにいらして下さい。

工房花屋はそういう音楽に最もふさわしい空間だと思います。花屋というワードから大きく想像を超えてくる異空間。花と光と影が交差する静寂のある空間。ぜひ体感して頂きたいと思います。

葉月。盛夏〜お知らせなどなど。

皆様暑中お見舞い申し上げます。
そして、この度の熊本の震災で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げ、亡くなられた方々にお悔やみを申し上げます。
熊本は大好きな地であり友人も多いので大変気にしております。この猛暑の中、避難所での生活を強いられている人達に涼しく、水の心配もなく、プライバシーが守られた空間、支援物資が十分に届くこと、今後の不安な生活のことに素早く手厚く行政が暖かい手を差し伸べてくださることを願って止みません。私ができることなどたかが知れていますが、義援金を送り、音楽活動をしっかり続け、みんなで経済活動を止めないようにしていくことが重要だと考えます。
10月には九州ツアーがあります。元気に音を届けにいくことしか我々の使命はないでしょう。しっかり体力気力を充実させて行きたい。そう思っています。

今月の音楽活動のご案内をしたいと思います。

8/6 (木) 📍 吉祥寺 à l’aise(アレイズ)

【Scene of Jazz】石井彰(p) 大坂昌彦(ds) 安ヵ川大樹(b) ⏰ 19:00〜

📞 0422-22-2622
武蔵野市吉祥寺南町1丁目6−3 東急REIホテルB1F

8/21 (金) 📍 成城学園前 The Moment
open 19:00 / start19:30  2shows(入替無し)
Music Charge /料金 ¥5,500

https://themoment.tokyo/
世田谷区成城2-39-7 すみれビルB1F
tel:03-3417-1700
mail:info@themoment.tokyo

【Scene of Jazz】石井彰(p) 大坂昌彦(ds) 安ヵ川大樹(b) ⏰ 19:00〜

8/29 (土) 📍 Warp地下(最寄り駅 京王堀之内 or 唐木田)
【Scene of Jazz】石井彰(p) 大坂昌彦(ds) 安ヵ川大樹(b)
15時開演
お問い合わせ&申し込み
小林 mikoba0724@gmail.com

Scene of Jazzシリーズ11作目となる作品。「雨」をテーマに紡ぐ極上のジャズ。ショパンの「雨だれ」や坂本龍一の「Rain」など、ジャンルを超えた名曲全10曲を繊細かつドラマチックに描き出します。メンバーそれぞれのアレンジによる情景描写、気心知れたアンサンブルをお楽しみください

8月9日(日)
MIHO(vo)石井彰(p)石井智大(vn)杉本智和(b)

15:00 open 16:00 start

【会場】Cafe Gallery Lavandula(千葉県富津市西大和田639)

【料金】予約 4,500円当日 5,000円

【ご予約・お問合せ】080-4666-3702
https://gallery-lavandula.amebaownd.com/

千葉県の地元で活動を続けているMIHOさんのライブです。なかなかの田舎にあるライブハウスですがとてもアットホームな雰囲気に溢れています。

8月15日(土)
TOKU 「TRIBUTES」 リリース記念凱旋コンサート
会場:三条市中央公民館 大ホール(新潟)
16:00 開場 17:00 開演
出演:TOKU(vo,flh) 石井彰(p)金澤英明(b)北沢大樹(ds)
チケットぴあ:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2624006

CD「Tributes」の発売を記念した凱旋コンサートを、三条市芸術鑑賞ツアーとして開催します。本コンサートは、市の芸術鑑賞ツアーの一つとしており、TOKUのパフォーマンスを、自身が幼少期から慣れ親しんだ中央公民館で体感できる大変貴重な機会です。

8月23日(日)
太田剣(as,ss) 石井彰(p) Duo
会場:横浜 Dolpy
13:00 open 13:30 start
前4000円/当4500円
横浜市中区宮川町2-17-4 第一西村ビル2F 
Tel:045-261-4542
https://dolphy-jazzspot.com/

2年前復活したデュオ。スタンダードナンバー、Keith Jarrett ナンバーなどを多く取り上げて演奏します。同じところに美意識があると感じている太田剣さんとは信頼できる関係。静から動までエモーショナルにメロディアスに。

7月のお知らせ

7月のおすすめライブのお知らせをするには遅すぎました。申し訳ありません。
4日の石井家Duo、11日のTales of Anotherと濃い内容のライブが続き、少々疲労が重なりました。これから夏本番、さらに体調を整え一つ一つの演奏に最高の状態で臨まねばと思っています。

16日からは再び北海道に参ります。
TOKU(vo,flh)との3日間、とても楽しみです。5月にリリースされたアルバム「Tributes」を引っ提げての北海道入りです。

7月16日(金)
・ニセコジャズフェスティバル
TOKU(vo,flh) New Scope A Tribute To Miles & Coltrane
石井彰(p) 金澤英明(b) 小田切和寛(ds) 吉本章紘(ts)


NIGHT SESSION
会場:Setsu Niseko (雪ニセコ) コートヤード 特設ステージ
開場:15:00〜 出演時間:18:15~
https://nisekojazzfes.com/

7月17日(土)18日(日)
・NewAlbum“TRIBUTES”Release Live At “D-Bop”Jazz Club 2Days!
TOKU(vo,flh) 石井彰(p) 金澤英明(b) 多田陸夢(ds)


札幌”D-Bop”Jazz Club
Open 18:00 Start 19:00~2Stage 入替なし
LC:予約¥7,500-/当日¥500up(各要ORDER)
札幌市中央区南1条西19丁目291番地 山晃ハイツB1F
011-613-3999
https://www.d-bop.com/

このレコーディングに際し、3人のミュージシャンへのトリビュートがアルバムコンセプトだという事を知りました。今年生誕100年のMiles Davis、友好関係にあったトランペッターのロイ・ハーグローブ (2018年死去)、そしてサックスプレイヤーであり私の母校大阪音楽大学の後輩でもある鈴木央紹 (2024年死去)。彼らへの追悼のメロディーの数々はTOKUの胸の内からの心の歌となり聴く人を魅了します。
このアルバムに深く関われたことは大変光栄なことだと思っています。今年はTOKUのステージをサポートの機会が多くあり、今後も楽しみです。


会場:丸の内 Cotton Club
[1st.show] open 5:00pm / start 6:00pm
[2nd.show] open 7:45pm / start 8:30pm
https://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/boys-260723/

訳あって、2年ほど活動を休止中だったBoysが再びステージに。今年の初めに同じくCotton Clubでのスペシャルコンサートで1曲だけBoysの復活の前触れがありました。
フルステージでのカムバックがCotton Clubの大舞台というのはお膳立てが素晴らしすぎますね。思えば結成19年ということ。一番最近のアルバムが「Boys 15」でしたから時が過ぎるのは本当に早いものです。是非聴いていただきたいです。
多忙を極める石若駿(ds)、居を札幌に移した金澤英明(b)、そして私の3人がこの日奇跡的にCotton Clubに集結!!


会場:赤坂 B-flat
open:18:00 start:19:00
MC:一般¥4.400/学生¥2.200
including tax

シリーズ11作目となる作品。「雨」をテーマに紡ぐ極上のジャズ。
ショパンの「雨だれ」や坂本龍一の「Rain」など、ジャンルを超えた名曲全10曲を繊細かつドラマチックに描き出します。
メンバーそれぞれのアレンジによる情景描写、気心知れたアンサンブルをお楽しみください。

そして、7月後半はピアノソロライブが2つです。


千葉市稲毛区稲毛東3丁目10−12 jazz Spot CANDY
問い合わせ予約メールのみ
jazz_candy-lj@infoseek.jp
Open18時30分 Start19時
http://blog.livedoor.jp/jazzspotcandy/


世田谷「工房花屋」
東京都世田谷区上用賀5-8-11
open 18:30 start 19:30
music charge ¥4400(税込)(別途 2オーダー)
03-3700-0872
hanaya5811@gmail.com
https://www.koubou-hanaya.com/

今月は大きなライブ、遠征など濃い活動ですが締めくくりは大切な二つの場所で
じっくりソロを奏でます。
稲毛 Jazz spot CANDYは妙に波動が合う空間。50周年を迎えた老舗。ママも私も
Keith Jarrettを敬愛してやまないところが大きな共感ポイント。それだけではない。
ヨーロッパからもミュージシャンが大挙するスポットで有ることは、この店のオープンマインドがあるからだろう。密着型で音と波動を共有することができる稀有なスポット。

そして世田谷用賀にある隠れ家的異空間 工房花屋。
小さなドアを開けるとたくさんの花、そして2階まで吹き抜けの巨大な空間が現れる。アンティークの調度品の数々、香り高き珈琲、そしてヤマハのフルコンサートグランドピアノ。全てにおいて店主のこだわりがある格調高い空間。
この広く静寂が広がる空間に音をぽつっと置いて解き放つ感覚がたまらなく
好きなのです。

初夏

ようやく梅雨が明け大好きな夏がやってきました。とはいえ、猛暑どころか酷暑が予想される今年の夏。喜んでばかりはいられません。散歩も日が暮れてから出かけるようになりました。七十二候の「温風至(あつかぜいたる)」という頃ですが梅雨明けの不安定な天候を乗り越えていこうという気持ちになります。

先月28日は『とかちフォト&ミュージックライブ2026』が幕別町百年記念ホールにて行われました📷🎶
戸張良彦、浦島久、辻博希、岩崎量示、そして僕の5人のムービー作品にそれぞれ作曲し、石井智大(vl)と共に演奏する。

いま自分が一番興味があり、理想的な表現を十勝で大切な仲間と実現できました。幸せな2時間。

辻博希さんの「The Sanctuary」〜南十勝の丹頂鶴の生き生きとして、幻想的な姿。

浦島久さんの「ハルニレ四季物語」〜彼のライフワークである豊頃のハルニレの生命力。

岩崎量示さんの「Prelude」〜幻の橋 タウシュベツ川橋梁のモノクロの印象的な存在感。

戸張良彦さんの「どさんこの夢」〜どさんこの群に溶け込み尊敬と愛情の交感の光景。

全てにドラマがあり、映像だけでも引き込まれる作品。インスピレーションを存分に受け作曲しました。

そして、智大とは直前の少しのリハーサルだけで本番に臨みましたが、コンセプトを即座に理解して動画の尺に見事にマッチ。僕の作品「Between the Streets」もうまく行き、ホッと胸を撫で下ろす。。。

すべてが有機的に結合して、とてつもないコンサートになったなと思います。

4年前、初めて「とかちフォト&ミュージックライブ2022」が開催され、多くのミュージシャンが集まり、写真と音楽を同時に楽しむコンサートを初めて経験しました。
十勝と繋がりができて20数年、とてもやり甲斐のある表現方法だと思っていました。

そして、それを発端に岩崎量示さんとのコラボを1年半かけて制作し、『千年の残響』という作品として世に出せたこと。そしてこの6月に向けて5曲作り、自分の写真作品を選びムービーを作り、さらに写真展「Photo Quintet」にも出展させて頂いたこと。

長年熟成されたライフワークが一挙に花開いた思いがして、満たされた気持ちでいっぱいです。これからまた新たな道のりが始まる事にワクワクしている今日この頃です。

『とかちフォト&ミュージックライブ2026』と『Photo Quintet』の模様を少し載せます。雰囲気だけですけれど感じていただけたら嬉しいです。

今回の十勝帯広滞在は久しぶりでしたので、骨休め〜観光も兼ねようと5日間の旅程を立てていました。しかし、ダブル台風の直撃予想があり、大事をとり1日早いフライトに変え6日間の旅に。帯広も悪天候続きだったので、本番前の二日間は大人しくして、プリントでお世話になっている帯広写真工房の岡田良博さんを訪ねて、写真展会場の弘文堂さんに訪れる程度にしておりました。自分の作品がプリントされ額装され展示されているのを見るのはこれで2度目。気恥ずかしいやら光栄やらで気分も上がりっぱなし!そして作品は3点売れました!!すごい事!!

28日コンサート当日は十勝晴れに恵まれました。コンサート後に激しい雨に見舞われましたが、心地よい雨。ホッとしたみんなの気持ちに潤いがもたらされました。

当初の計画通り、その後二日間は十勝をゆっくり満喫しました。
浦島さん、戸張さんと共に出発!!野菜の美味しい農家レストランから始まり!!
幕別町のツインサイロというシンボル。コンサートでは「ふたり」という曲を作りました。仲の良い老夫婦がゆったりとワルツを踊っているイメージでした。
豊頃町の朝日堂という洋菓子屋さん。店主の岡本さんはドーナツ作りの名人で名物でした。音楽と写真好きで占い師でもあるという方で仲良くさせて頂いていましたが、今年他界されたので、お線香を差し上げに。
そして、浦島 久さんとお父様がライフワークとして撮影しているハルニレの木。到着直前綺麗な虹が見えていたのですが到着の頃には薄くなってしまい残念でした。
そして十勝川の下降近くの豊北原生花園。霧が立ち込めるなかハマナスが一面に咲き、遠くに波の音が聞こえる。なんだか夢の中の景色のようでした。

翌日は一人レンタカーを借り、阿寒湖国定公園のオンネトーを目指す。比較的小さな湖でエメラルドグリーンの湖面が見られるとのことだったがそれは見られず。しかし、秘境感満載でその空気感に癒され長い時間何もせずに佇んでいた。大切な時間でした。
阿寒湖は10年ほど前に日野皓正バンドで訪れたことあり、アイヌの方達と交流した場所だ。雄大な湖と青空。シンプルに気持ちいい。
以前の自分なら、気ままに横道に外れ滝や河原に吸い寄せられていたものだが、もう無理が効かない身体なので怪我をしないよう寄り道は全くしないようになった。下調べをして安全に旅を楽しむ。ちょっと物足りないがこれからの人生を元気に生きたいものです。

6月。

もうすぐ梅雨入りですね。青葉が美しい季節、じとじとと湿気が多くもあり、土地には恵の雨であったり。目まぐるしい四季の移り変わりを感じる時期でもあります。
体調が崩れやすいこの時期、体調管理しっかりしていきたいですね!

さて、『雨』と言えば。。。
「Scene of Jazz」安カ川大樹(b)大坂昌彦(ds石井彰(p)。
なんと結成から20年が経ちました。毎作テーマを掲げ、そこにまつわる古今東西の曲をオリジナルなアレンジで挑んできました。

『Rain Portraits』〜(多分)11作目に当たる今回はテーマに「雨」を選びました。スタンダードの名曲、ポップス、日本の曲、etc選びきれないほどの候補曲の中から選ばれたのは⁉️。。。。。

ぜひお聞きになってくださいませ。発売記念ライブもございます。

Yahooニュースに取り上げられました。どうぞ記事読んでみてください。

4月に開催され大好評をいただいた『After Bill Evans』。6月14日に早くも再演が決定しております!!

AFTER BILL EVANS vol.2
Hosted by TAKASHI SUGAWA

2026 6.14 sun.

[1st.show] open 3:30pm / start 4:30pm
[2nd.show] open 6:30pm / start 7:30pm

MEMBER

須川崇志 (b,director)
石井彰 (p)
若井優也 (p)
平倉初音 (p)
高橋直希 (ds)

[予約受付開始日]
【Web先行受付】
5/19(火) 12:00pm~
【電話受付】
5/21(木) 12:00pm~

個人的にはジャズの出発点であり、守護神とでも言いましょうか。Bill Evansに出会わなかったらジャズピアノを目指そうと思っていなかったかもしれません。
二年前、大怪我で入院した時、これからの人生を思い残す事なくやりたい事はどんどんやろうと決意した時、その一つがBill Evansともう一度向き合う事でした。
若い頃はただただ憧れで闇雲に真似をしまくる〜そこからジャズの言語を自然に学ぶという流れでした。自分のオリジナリティを追求し、バンドサウンド、オリジナル曲を表現していくことが一番大切な事と分かってから、自然とBill Evansの音楽を聴くことが少なくなり、意識的に自分の中のBill Evans的な要素から離れていくようになった。親離れをする子供のように。

そして今一度、Billの音楽に耳を傾けると若い頃にわからなかった事に沢山気づくようになったのです。表面的な事でなく、心情が理解できるようになったと言うか。。。
とてつもなく深く美しくも険しい道のりが続く世界。もはや手が届かない存在であることもよく分かった。けど、好き度はさらに深まるという感じでしょうか。

この『After Bill Evans』に参加できるのは無常の喜びであり、光栄なことです。

十勝フォト&ミュージックライブ

コロナ禍になる前。毎年のように”冬の十勝”を撮影し、そしてライブも行うことが毎年の行事になっていた。
写真を撮ることでたくさんの仲間がいる十勝帯広。きっかけは、帯広に住む浦島久さんという人に知り合ったことからだった。

浦島さんは、大の音楽好き、とりわけジャズが大好きで私のEWE時代の作品を聴いてくださり、メールで感想をくださったのだ。それからやりとりがあり、彼のお父様である写真家の浦島甲一さんの写真展が銀座で開催するので来ませんかとお誘いを受け、写真に興味がある僕はツアー帰りに滑り込みで最終日に駆けつけた。そこで浦島さんとお会いしてから25年ほどの付き合いになるかもしれない。

帯広で石井彰トリオ(俵山昌之、江藤良人)のコンサートを企画してくださって以来、毎年のように十勝に行くようになった。ライブと撮影旅行がセットでした。

浦島さんは、お父様のハルニレの木の写真から導かれるかのようにご自身でも写真を撮るようになり、十勝のシンボルとなるような写真をたくさん撮られ、有名になりました。
彼の本職は「ジョイ・イングリッシュ・アカデミー」という英会話学校の校長先生です。
以来、英語と写真が彼の生きがいとおっしゃってものすごいパワーとバイタリティで活動をされています。「ジョイ・イングリッシュ・アカデミー」は50周年を迎えます。
これを機に、『十勝フォト&ミュージックコンサート』が、今からちょうど一月後の
6月28日に幕別町百年記念ホールで開催されます。

十勝を代表する写真家さん。

・浦島久さん〜英語学校ジョイ・イングリッシュ・アカデミー校長であると同時にハルニレとジュエリーアイスを撮り続ける十勝帯広の名士。

・戸張良彦さん〜写真の師匠と思っている十勝を代表する気高きフォトグラファー。今回はどさんこ馬の四季折々の姿を捉えた作品が公開されます。

・岩崎量示さん〜幻の橋タウシュベツ川橋梁の写真を撮り続け、今年「千年の残響」というDVD作品をご一緒に制作させていただいた方。今回はモノクロの世界観で。

・辻博希さん〜国内外の野生の動物の他、南十勝の自然の記録をライフワークとされているフォトグラファー。

この4人の素晴らしい写真家と石井家Duo~石井智大(vn)石井彰(p)との共演!!!
これは初の試みです。4人の作品によるショートムービーに僕が曲を書き、ステージ上でライブ演奏するというもの。実は2022年にも一度やりました。その時は、あらかじめ作曲したものを録音し、それに合わせて少しライブでピアノを付け足して演奏しました。そして他にもミュージシャンがいましたから、その方達とのライブという形でした。
今回は音楽は石井家Duoのみ。全て一回限りの初演です。

実はこのコンサートに併せて帯広の弘文堂さんという画廊でフォトクインテットの写真展が行われます。なんと僕の作品も末席に展示させていただきます。そして、自分のフォトムービーも実は作り、演奏もします。

そんなわけで、残すところ1ヶ月。ラストスパートに入ります。

EWE Years

調べるとこう出てくる。当時のかなりコアな日本ジャズ界の流れで、かなり攻めたラインナップが見られた。今でもファンは多いと思う。

1998年、日野元彦(ds)さんは若手を育てようというムーブメントの中心にいて活動をなさっていた。日野皓正バンドに参加したことから、トコさんの新しいクインテットに加入することになった。川嶋哲朗(ts)山田穣(as)安カ川大樹(b)ととも結成され、レコーディングがEWEで行われたのだった。
『Club TOKO 』というシリーズのVol.2『Double Chant』というタイトル。これは僕の書いたオリジナル曲がタイトルになったということで大変に光栄なことだった。
このクインテットはトコさんの病気のため活動期間は1年にも満たないまま終わったのだった。日野元彦さんは1999年5月に亡くなり、『Double Chant』が遺作となってしまったのだ。

このClub TOKOの流れは続けるべきだというEWE社長の守崎幸夫氏の英断の元、日野兄弟に縁のあるミュージシャンはEWEで個々に制作を続けていくことになる。

こうして2001年に僕の初リーダー作が作られることになった。
2004年までの間に5作品をリリースできたことは自分の活動の中で大きな意味を持つことになったのだ。

EWEは2015年、残念なことに破産し、所属アーティストは発表する場を失った。
破産により原盤なども銀行に差し押さえられる前に、社長からアーティストそれぞれのリーダー作の原盤権を買い取ってくれないかというオファーを受け、僕は5作品の買取に応じた。段ボールに5個くらいのマスターテープ、ディスク、DAT、製品のCDを受け取り、その後お世話になることとなる「Studio TLive Records」の多田鏡子氏の助けを借り、CDの在庫一掃セールは成功し、マスターテープやDATマスターなどは手元に残ったのだった。
録音の方法は今ではPCソフトのPro Toolsを使いデジタルで録音し、エディットからミックスからマスタリングまで行うのが標準だが、当時は過渡期であり、デジタルで録音でありながら記録メディアはテープだったりディスクだったりと形あるものだった。
原盤買取で受け取った現物は、その時点でもはやメディアを扱えるハードが無くなり、単に場所を取るだけの物となってしまっていて、もったいないことだが数年後、ディスクのみ残し廃棄処分せざるを得なかった。
そして、手元に残った音源、ジャケットのデザインなどは、再発しようと思えばできたのだが、やはり自分にとって新しい作品を作っていくことが最優先なので、実質上のお蔵入りとなっていた。

昨年、自分のレーベル『Fenice Recordings』を立ち上げ、CDを3作品作ったが、こちらは配信無しのCD盤の販売のみとしているのは、やはり世代的なものなのか、形のないものだけでは寂しいし抵抗あるのだ。
しかし、現在のリスナーは自分も含めて配信を聴くことに慣れてしまっている。
家で時間がある時には、CDをかけたりターンテーブルにアナログレコードがのることだってある。しかし、大半の人はもはやCDプレーヤーさえ持っていないのだ。
音楽業界の衰退の話はここでは触れないが、そういう風潮に逆らうのは得策ではないと考えています。
そこで、Fenice Recordingsも音楽配信に参入しようと考えています。
そして手始めに自分が所有するEWEの5作品を配信することを決めたのです。

ふう〜長い前置きだった。。。
ということで、『Fence Records presents “EWE Years”』ということで、僕のリーダー作5作品をサブスクに入れました。
当時を振り返り、1作ごとに解説していこうと思ったわけです。どうぞお付き合いください。

僕の初リーダー作がこの『Voices In The Night』でした。

2001年のことですから遅いデビューアルバムでした。

当時自分のピアノトリオとして、俵山昌之(b)江藤良人(ds)という素晴らしいメンバーで2001年4月に音響ハウス2stで録音しました。エンジニアはずっとお世話になることになる広兼輝彦さん。

オリジナル2曲とIvan Linsの「Setembro」、Steve Swallowの「Ladies In Mercedes」、そして江藤良人、俵山昌之のオリジナルなどなど。冒頭に弾いた「Angel Eyes」が僕のバラードの表現の原点かもしれない。マイナー調で超スロー。

そして、本人に聴いてもらうことができ、その後何曲もカバーすることになるIvan Linsさんの作品は今でも愛してやまないのです。

そしてEWE第3作目にとうとう共演することができたSteve Swallowさん。「Ladies In Mercedes」を聴いて頂き、もう一度俺と一緒に演奏して録音しようと言ってくれたのに断って違う曲をやりましょう!と言ってしまった大馬鹿者の私。。。バカバカバカの大バカ者!!

色々な思い出がありすぎるファーストアルバムでした。

そして、惜しくもこの世から去ってしまった名ベーシスト俵山昌之。早すぎるよ。。。ずっと超安定した刺激的なBass Lineでインスパイアされ続けた。その後長い間盟友として共演することになった江藤良人。良いトリオだったなあ。

そして忘れちゃいけない内藤忠行さん。有名なフォトグラファーだ。このアルバムのジャケットを決める時、先生のスタジオに伺った。予めアルバムを聴いていただいて4枚の写真が用意されていた。「この中でどれにするべきだと思うか。これはテストだ。」といきなりプレッシャーをかけられたが冷静に考え、「これです。」と指差した。先生は一言「よし、合格。」とおっしゃった。そしてこの謎な写真のジャケットになり、それ以後の4作品は全て先生の独断で決めて頂いた。このことは大切な財産であり思い出だと思っている。

これらのアルバムはApple Music https://music.apple.com/・・・/%E7%9F%B3%E4%BA%95・・・/1884774728

Spotify https://open.spotify.com/・・・/artist/1BhugJVtCo80ijMRUv7RhK

などあらゆるプラットフォームでお聴きいただけます。お時間ある時にどうぞ。
<続く>

EPSON MFP image
EPSON MFP image

新年度スタート!!

4月に入り最初の一週間は練習や息抜きの散歩などでのんびり過ごしました。
暖かい日中に桜を楽しむことは春の楽しみ。皆さんもお気に入りの桜スポットがおありでしょう。私は人混みが苦手で一人ゆっくりと穴場を見つけたい派。
今年は神奈川県の寺を巡りました。


4月8日。花まつり。お釈迦さまの誕生日。

晴天に恵まれた。神奈川県の田舎のお寺巡りだ。久しぶりに満喫しました。

まずは平塚市。偶然通りかかって参拝した「金目山光明寺」。金目川のほとりにある坂東三十三観音の7番。創立は大宝二年。1300年の歴史がある。聖観音さんと、歓喜天。これは珍しい。そして釈迦三尊の文殊普賢菩薩。自分の守り神は文殊菩薩様。
とてものどかで良いお寺だった。

そして「土屋銭洗い弁財天 妙圓寺」天台宗のお寺。宇賀神様が入り口にいらっしゃる岩屋霊穴、そして少し高いところに祀られる八臂宇賀辯財天様。こけたら怖いのでお参りできずに残念だったけど、本堂の美しい御本尊阿弥陀如来様をはじめとする錚々たる仏様が勢揃いで圧巻でした。そして誕生仏に甘茶をかけてお祝いです。

そして、鶴巻温泉を通り、伊勢原市へ。毎年のように初詣に行く「日向薬師 宝城坊」へ。いつものように静かに時間がゆったりと流れる薬師堂。十二神将を従え、優しく迎える薬師如来様。ほとんど人影もなく、ゆっくりと参拝。
オンコロコロセンダリマトウギソワカ
やはり最高のお寺だ。

そして締めは秘湯七沢温泉!!
とても寂れて休業中の温泉宿もあったが、初めての「福松」で檜の露天風呂貸切状態。 これまた最高の湯

神奈川の田舎旅、初めての発見だらけで嬉しく癒されて帰路に。とても良い1日を過ごしました。

4月10、11日は『After Bill Evans』。丸の内Cotton Clubでの二日間の公演。
亡くなってから45年。いまだに影響あるピアニストであり、人気も衰えない伝説の音楽家 Bill Evans 。

彼の音楽を3世代のピアニストが自分のフィルターを通してどのように生きていて語り継がれていくのか。ベーシスト須川崇志プロデュースの下、佐藤浩一、梅井美咲、石井彰という3人のピアニスト、そしてドラマー中村海斗が集った。

それぞれのオリジナル曲とEvans ナンバー、ソロあり、トリオあり、アコースティックピアノとフェンダーローズの2ピアノ、さらにはRolandキーボードを交えて全員での演奏、3キーボードでのアンコールととても変化に富んだステージでした。

気がつけば自分が最長老で若い人たちばかりに囲まれて演奏するのは初めてだったかも!!ものすごく刺激とインスピレーションをもらって忘れられない2日間でした。
随分前に日野皓正バンドのライブを聴きに来て、飛び入りしたので初対面では無いですと言われた梅井美咲さん。オリジナリティあふれるスタイルと驚異的なテクニック。音楽の精霊が乗り移ったような、それでいて軽やかで華やかな演奏は素晴らしいの一言でした。
独自の静謐さと気品と美音を持つ佐藤浩一。Bill Evansから一番遠いと謙遜されていましたが。。。抑制された表現の中に時折煌めくように現れる色気のようなオーラには魅了されました。

ここ2年間、個人的にBill Evansに向き合い、一人で演奏することは多くなりましたが、トリオやアンサンブルでここまでガッツリ向き合って演奏するのは初めて。そういった意味でも感慨深かった。
Evansががよく使う手法を用いてB b→Eと転調を繰り返すアレンジの”Stella by Starlight”。長いこと演奏しているオリジナル”For Bill”。トリオで演奏するのが初めてだった”One for Helen”。Bill Evansの名演の代名詞のようなバラード”My Foolish Heart”。この4曲を須川崇志と中村海斗とのトリオで演奏できたのは楽しかった。須川君とは日野皓正バンドでの共演、自分の「Chamber Music Trio」などで共演歴は長いが、海斗君はまだ小学生の頃から石若駿に憧れ、よく「Boys」のライブを食い入るように見ていた印象からガラッと変貌し、逞しくクレバーな音楽家に。

そしてステージのラストは、Billが生涯引き続け孤高の演奏が多く残る”Nardis”。須川崇志の力強いフリーソロから始まり、まずは私と須川、海斗のトリオ。そしてドラムのフリーソロの後、3人のピアニストの絡みから全員の即興に傾れ込んでいくのはスリリングでした。Nardis、Bill Evansへの想いをそれぞれが胸に秘め、現代を生きる者として凛とした決意を表現できたように思います。

アンコールの”Children’s Play Song”は3人のピアニストだけで奏される。可愛らしいメロディを1コーラスずつ転調しながら4コーラスやろう、3コーラス目は何のKeyでもいい、ポリトナリティ(複調)でやろうとだけ決めてぶっつけ本番で臨んだ。二日間とも3人が違うKeyを選んだので結構なカオスになって新しい世界がひらけたのは興味深い結果でした。ファンタジーさを失わずに素敵な世界だった。

全員をまとめ上げ、素敵なショーに仕上げ、ベーシストとしてグイグイ引っ張ってくれた須川崇志さんに感謝と敬意を。そして企画してくださいましたCotton Clubさん、ありがとうございました。聞き届けてくださったたくさんのお客様に感謝です。

After Bill Evans

もう何度も言う必要がないほど、ここ2年間は最愛の、そして最も尊敬するピアニスト
Bill Eavnsに向き合ってきました。
『Bill Evansとの対話』と題し、6回に渡り世田谷の工房花屋にてソロライブを行いました。演奏スタイル、音楽的嗜好性、取り巻く人々との関係、与えた影響、人となりまで
自分なりに深くアプローチできたことは、大きな喜びであり新発見でありました。

明日から4月に突入、新しい区切りがスタートします。この新年度最初のライブが
『After Bill Evans』という大きな企画のライブだということは、やはり因縁めいたものを感じずにはいられません。
Jaden EvansというBill Evansのお孫さんのピアニストが来日する予定がキャンセルされ共演するはずだった 須川崇志(b)中村海斗(ds)が中心となり3人のピアニスト 佐藤浩一、梅井美咲、そして私が参加することになったという経緯があります。

AFTER BILL EVANS
Hosted by TAKASHI SUGAWA

アフター・ビル・エヴァンス

2026 4.10 fri., 4.11 sat.

open 6:00pm / start 7:00pm
※1日1showになります。
※本公演は間に20分前後の休憩が入ります。
※休憩終了後、公演の再開と共にお食事のオーダーがストップとなります。

MEMBER

石井彰 (p)
佐藤浩一 (p)
梅井美咲 (p)
須川崇志 (b)
中村海斗 (ds)
https://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/after-bill-evans-260410/

須川崇志さんが中心となりどのようなステージが繰り広げられるか楽しみです。
佐藤浩一さん、梅井美咲さんとはほとんど接点がないので若い方達から受ける刺激も楽しみなのです。
世代が違うそれぞれのピアニストのBill Evansへの想いが垣間見えるであろうなあ。
なかなか一歩引いて客観的にBill Evansを捉えることができない私ですが、自然体で臨もうと思っています。

もう桜は散ってしまっているかもしれませんが、春の到来とともにライブを楽しみにお越しくだされば幸いに思います。

千年の残響〜タウシュベツ川橋梁

2024年より手がけてきた写真家 岩崎量示さんの映像作品『千年の残響』が、とうとう日の目を見ました。

『水没と出現を繰り返すタウシュベツ川橋梁を、通年で記録した映像作品です。
北海道・大雪山国立公園に位置する旧国鉄士幌線の廃線跡に残るコンクリートアーチ橋、タウシュベツ川橋梁。本作「千年の残響」は、その橋を継続的に撮影してきた映像をもとに構成した、約50分の映像作品です。

タウシュベツ川橋梁は、湖の水位によって水没し、また姿を現すという特異な環境にあります。その変化を季節の推移とともに追い、一年を通じて移ろう橋の姿を映像にとどめました。

「千年の残響」は、風景映像であると同時に、タウシュベツ川橋梁の状態を通年的に見つめた資料的価値を持つ記録作品でもあります。

同時に、本作は単なる記録映像にとどまりません。

音楽には、ピアニスト・石井彰による書き下ろし楽曲を使用しています。
タウシュベツ川橋梁の映像に寄り添いながら、時間の流れ、余白、緊張、静けさをもうひとつの層として支えるこの音楽によって、本作は記録と芸術表現の両方を備えた映像作品として完成しました。

2026年、岩崎量示がタウシュベツ川橋梁の記録を始めて20年という節目を機に制作された本作は、長年にわたり蓄積してきた写真記録の延長線上にありながら、映像という方法によって新たなかたちを与えられた一作です。』(OFFICE SHIRO ホームページより)

ライフワークとしてこの場所を記録に残したい。この強い決意のもと移住して20年の歳月をかけて作られた写真集、そして今回のDVD作品。実際にそこへ訪れたことがない方も繊細かつ雄大な歴史の空気感を感じられることでしょう。
岩崎さんの壮大な決意がこの中に凝縮しています。私も実際に2度足を運んだことがあり、その姿は脳裏に焼き付いています。大自然の中にひっそりと残る古代遺跡のようであり、宗教建築のようにも感じられる崇高で孤独な橋。生命が宿っていると感じられる。そしてマリア様や大日如来のようにそこが宇宙の中心で優しく大きな光を放っているようでもあり。

DVDのダイジェスト版があります。



私は自分の中にある記憶と岩崎さんの写真、映像を見ながら曲をスケッチしていき、岩崎さんご本人に選曲はお任せし、最終的に選ばれた楽曲12曲をアレンジし録音していき、さらに推敲を重ねるという作業を今年1月まで続けました。
そして動画と音楽が重なり合った完成版を見た時、作品自体に生命が宿ったような感覚に襲われました。なかなか経験することができないような尊い感覚です。

資料であり作品である。後世に向けた史料価値と完成度をあわせ持つ、タウシュベツ川橋梁の映像記録ができあがりました。